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癌のステージ4|状態に合った治療方法を調べる

5年生存率向上の鍵

先生

ステージごとに異なる治療

かつては不治の病と言われた癌も、医療の進歩によって治る病気に変わってきています。発症部位によっても違ってきますが、概ね早期に発見されて適切な治療を受ければ完治の可能性が高まります。手術ができるかどうかが完治の分かれ目となっているケースが多いものです。癌には病状の進行具合に応じて、ステージ0からステージ4までの5段階が設定されています。概ねステージ3までは手術による病巣の摘出が治療の中心となります。設備が整った病院では放射線治療もよく実施されており、しばしば抗癌剤治療と併用されます。ステージ1までの早期段階では、外科手術ではなく内視鏡治療で治る場合も少なくありません。このうちステージ4が最も進行した状態です。この段階になると原発病巣から他の臓器や骨などに転移が見られ、手術による完治が難しくなります。基本的な治療法は抗癌剤を使った化学療法です。痛みやさまざまな付随症状を抑えるための緩和ケアもステージ4での重要な役割となります。同じステージ4でも癌の種類によって5年生存率には大きな差があります。一桁台にまで低下する種類がある一方では、咽頭癌などはステージ4でも50%近い数字を残しています。

先端医療支える3つの技術

かつての癌治療では、他の臓器への転移が見られるステージ4段階での治療が難しかったのも事実です。その状況は先進医療の導入によって大きく変わろうとしています。ステージ4の5年生存率を大きく向上させる3つの鍵は、化学療法の副作用対策と免疫療法の実用化、及び放射線治療の技術革新です。化学療法では患者に重い負担を与える副作用が問題となってきましたが、近年では副作用の少ない抗癌剤も副作用を抑える新薬とともに多く開発されています。化学療法では転移した小さな癌細胞を地道に叩いていきます。近年では患者自身の免疫機能を強化する免疫療法も進歩しており、多くの医療現場で成果を出してきています。副作用の少ない点が免疫療法の大きなメリットと言えます。放射線治療では最先端の医療機器が次々と開発されており、放射線照射の精度が格段に向上しています。正常細胞へのダメージを可能な限り小さくしながら癌細胞だけを効率的に攻撃できる最新鋭の装置は、多くの医療機関で導入が進んでいます。手術の難しいステージ4の症例でも、こうした放射線治療と化学療法・免疫療法を効果的に組み合わせることで5年生存率の向上が実現できるのです。